アパレル業界の衰退の経緯

3つのマーケット

ファッションマーケットは、下記の3つのマーケットに分類されます。

 

  • ラグジュアリーマーケット
  • トレンドファッション
  • マスマーケット

 

ラグジュアリーブランドは、世界の4大コレクションと呼ばれるパリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークでファッションショーを行いコレクションを発表する高級ブランドです。

 

トレンドファッションというのは、ラグジュアリーブランドほど高級ではないが、百貨店やセレクトショップや専門店で接客を行い流行の服を販売するブランドです。

 

それ以外の販路のチェーンストアやインターネットショップで大量販売されるものをマスマーケットと分類しています。

 

2年前からトレンドを予測

 

2年後の流行色を社会情勢や消費者の気分などを考え、どのような購買行動をするのかを予測して日本を含む16ヵ国が参加する国際組織である国際流行色委員会(インターカラー)が年二回発表しています。

 

そのような情報を参考にして欧州のプロモスティル(フランス)、ネリーローデイー(フランス)などのトレンド情報会社が流行のテーマやシルエット、スタイルをヴィジュアル化して「トレンドブック」を発行するのが1年半前です。

 

次に1年前になると欧州で1年後の流行の素材を予測して展示会を行なわれ、そこから、欧米の4大コレクションの商品企画がはじまり半年前に新作が発表されます。

 

このような長い期間のスケジュールで、商品企画された商品が店頭に並び消費者に届くこととになるのです。

 

アパレルメーカーのリスク

 

 

毎シーズン、店頭で販売されるトレンドの商品は、人気の商品は売り切れ、不人気の商品は売れ残りとなり、どれだけシーズン末に値引きをしないで売り切るかがファッションビジネスの損益を決める鍵となります。

 

売れ残りの商品は、下記のようなものです。

  • 作り過ぎた商品
  • 過剰に追加発注された商品
  • 売れないサイズ、カラーが残った商品

 

アパレル業界を変えたSPA

SPAとは「製造小売業」を意味し、卸売りをせず、自社製品を直営店で販売するアパレルメーカーのことです。「ユニクロ」「H&M」「ZARA」などのファストファッションはほとんどSPAになります。

SPAの強さは、自社の商品を自社のお店で売るため、店頭でのお客様の声がダイレクトに商品に反映することが出来き、敏速に追加商品を生産する体制が構築できることから、売れ残りの商品を究極に少なくすることが可能になるからです。

売れ残りを少なくすることで、アパレルメーカーの収益向上につなげることができます。

 

SPAの抱える課題

 

売れる商品を短期間で作り店頭に届けることができるようになり新しい課題をもつことになります。

その一つが「商品の同質化」です。

多くのアパレルメーカーがSPAの体制に変更し、ヒット商品が市場で生まれるとすべてのブランドがそれとよく似た商品を作ることになり商品の同質化が起こるようになります。

次の課題は、「低価格化」です。

どのブランドも同じような商品が店頭に並ぶと価格競争が起き、低価格化が起きます。そうなると店舗数の多い大企業が優位になり店舗数の少ない中小アパレル企業は、価格競争に負け撤退するようになってゆきました。

結果、ファッションビジネスが、コモディティー化してしまい、アパレル業界の衰退につながることになってしまったのです。

 

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内容紹介

海外のアパレル事業では国によって気候も顧客体型も異なり、日本と同じアイテム・サイズでは売れません。
また組織作りや給与体制・商品企画開発から在庫の売り切り業務も違いがあります。
本書では台湾進出後、即成果に繋げることができるよう準備の段階で台湾と日本の違いや海外事業の軸となる考え方を解説しています。
また第5章「台湾アパレル事業を最短時間で軌道に乗せる8つのノウハウ」では、「組織作り」「優秀な人材の確保」「職場の規則」「商品開発」「商品調達」「販促活動」「店舗運営・管理」「ネット通販」について台湾事業で軌道に乗せるためのノウハウとして主な業務のキーワードをまとめています。

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