台湾の結婚式のマナー ご祝儀の相場、服装について
最終更新日2021-01-03
台湾で暮らしていたり台湾の友達がいると結婚式に招待されることがあります。
その時にどんな服を着て行ったらいいのかご祝儀はいくらが相場かななど分からないことが出てきますよね。そんな方のために今回は台湾の結婚式のご祝儀の相場と服装やマナーについて解説していきます。
まず重要なことが結婚式はホテルでするのか、それとも駐車場夜路上でトラックを止めて、 ステージが作られ カラオケを歌ったり 水着のダンサーが踊ったりと ローカル型の結婚式なのかによって、服装もご祝儀の金額もかわってくるのです。
いつも台湾の結婚式に出席すると、とてもカジュアルで良いなって感じる方も多いと思います。日本の結婚式があまりにも難しいマナーやルールがあり堅苦し過ぎるかも。(笑)
台湾の結婚式は、最近は、日本と同じて5つ星ホテルなどで行うケースも多いですが、台南や高雄などの地方では、今もアットホームなローカルの結婚式が行われています。是非、機会があれば参加して下さい。間違いなく感動しますよ。(笑)
ローカル型の結婚式の出席者は、ほぼ全員が、ポロシャツなどの普段着です。ガレージや道にテントをはり、テーブルや椅子を並べて大皿に盛られた台湾料理が振る舞われます。またトラックの荷台がステージになり、プロの司会者が出てきてカラオケや若い女性が水着のような衣装でダンスをしたりととても楽しい結婚式です。(笑)
ホテルでの結婚式についても、男性は、タキシードやスーツ、女性はドレスで参加するのは、新郎新婦とその家族、親戚ぐらいです。一般の友達や知り合いは、ローカル型の結婚式と同じで、カジュアルな服装で参加しています。
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台湾の結婚式のご祝儀の相場
では、ご祝儀の相場について解説します。
台湾のご祝儀のことを赤い封筒にお金を入れるので「紅包(ホンバオ)」といいます。
結婚式の前に台湾人の知り合いに相談することがベストですが、基本的なご祝儀の相場の考え方を解説します。
ホテルの結婚式なのか、ローカルの結婚式なのかによって相場は多少かわりますが、日本と同じように縁起をかついだ決まりがあるので注意して下さい。
まず、日本では、奇数は割り切れないので、ご祝儀として縁起のいい数ですが、台湾では、奇数はお葬式で使う金額です。
台湾は日本と逆で基本的に2200、2600、3200、3600、6000などの偶数の金額を入れます。4は「死」、8は「別」発音と似ているので縁起が悪いのでさけた方が良いです。
夫婦で参加の場合は、1人3600元を出すような会場では、2人で6600元など、少し減らして渡すことが普通らしい。
また、新婦側からも招待された場合は、さらに600~1000台湾ドルを用意し、子供連れ、同行の場合も、一人プラス800~2000台湾ドルを加えるのがマナーです。
台湾の結婚式は、新婦側から「喜餅シービン」というお菓子をもらいます。
招待状が届き欠席でもご祝儀が必要
台湾では、結婚式の招待状(喜帖 シーテェー)を受け取ったら、欠席でも必ずご祝儀を渡さなくてはいけません。その為、SNS、メール、または口頭で出欠の意思を確認してから、喜帖を送ることが多くなりました。
「紅色炸彈(ホンシェジャァタン)」赤い爆弾と呼ばれ、突然、爆弾を投げてくるタイミングのように、ご祝儀によって出費という「被害を受ける」意味もあるようです。
結婚式に招待されて、欠席の場合は、「禮到(リーダオ)」と言い、ご祝儀だけを新郎新婦との関係により、600から2000台湾ドルが相場で、出席する方に渡しててもらうケースが多いです。
紅包には、新郎新婦へ向けて、末永く幸せでありますようにとというメッセージを四字熟語で書きます。
例えば、百年好合、相親相愛、永浴愛河、永結同心、天生一對、永結同心、愛之永恒、美滿姻緣、天作之合、心心相印、相親相愛などたくさんあります。
台湾の結婚式の服装
次に結婚式の招待された時の服装について解説しますね。
新郎新婦と近い関係の方は、日本のようにドレスを着ている女性やスーツを着ている男性もいますが、ほぼカジュアルな服装で参加される方が多いです。男性はシャツで、女性がスマートカジュアル、簡単なワンピースで十分です。
洋式のウェディングドレスは台湾でも流行っていて、白色は花嫁の色そして赤色はお祝いの色なので、主役とかぶったり、目立ってしまうのでさけた方が良いと思います。
タブーな結婚プレゼント
また、タブーな結婚プレゼントもあるんです。
台湾ではご祝儀を渡せば、基本的に結婚プレゼントは渡さなくても大丈夫です。
ナシ、スモモ
中国語で梨は「梨子」、スモモは「李子」といいます。これらの漢字は「離(リー)」と音が似ており、人が離れていくことを連想するらしく、結婚のプレゼントではNGのようです。
タオル・ハンカチ
中華圏には葬式の後にタオルやハンカチを贈る習慣があり、あまり縁起の良いプレゼントじゃないです。
掛け、置き時計
時計は中国語で「鐘」といい、この漢字は「終」と同じ発音となります。また、時計を贈るは、送鐘(ソンジョン)は、送終(ソンジョン)「人の最期をみとる」と発音が同じなので、さけた方が良いです。
腕時計は中国語で「錶」というので、基本的には問題ありません。
傘、せんす
傘(サン)扇(サン)は、散(サン)散ると発音がよく似ているので、あまり良くないプレゼントです。
靴
鞋(シェー)は、邪(シェー)と発音が同じで「靴を贈る」は「有害のものを人に贈る」という意味になったり、靴のプレゼントは「私の元から去っていってほしい」という意味になります。
人形、ぬいぐるみ
人形やぬいぐるみを家の中に長いこと置いておくと、やがて邪魔になるという言い伝えがあるそうです。
刃物(ハサミ、ナイフ、包丁)
台湾では、刃物は「縁を切る」という意味があります。
白いろうそく
白いろうそくは葬式で使用されるので、葬式や死と関連するものは贈り物にはむきません。
赤いろうそくは神棚に立てるので問題ないようです。
緑の帽子
緑の帽子をかぶると、男性が妻に浮気、不倫されるという意味があります。ちなみに帽子だけではなく、頭に関する装飾品は、緑色をさけているらしいです。
投稿者プロフィール
- 大手アパレルメーカーで30年間勤務し、国内では営業・商品企画・事業企画・他社とのコラボレーションを推進する部門、そして約14年間で海外にて2カ国の法人社長を経験。その後、経営コンサルティング会社に転職し、アパレル以外のビジネスの知見を深め、現在は、コンサルティング会社を起業し、本業に加えファッション系の専門学校で教示している。アパレル業界を目指す全ての方々に実践的なノウハウを伝授したいと思っています。
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