ショップリサーチについて
最終更新日2020-04-02
ファッションマーケテイングで「ショップリサーチ」の方法について説明します。
まずショップリサーチは、「何を目的にするかを明確にする」ことで、集められた情報をどのように活用するかによってリサーチ方法も異なり、その目的に合った方法を選択することが重要です。
最終的にリサーチの報告書をどのように活用するのかを全員に共有することから始まります。
例えば、自社ブランドの競合ブランドのショップリサーチをする場合、自社ブランドの強みやそのコンペチターのブランドが自社ブランドと比較してどのような点が優れているのかなど、報告書のまとめ方を話し合います。
目次
マーケティング戦略
そのリサーチする内容は、下記のマーケティング戦略の3つの要素を検討することから考えると良いと思います。
- 市場機会の分析
- ターゲット(標的)市場の選定
- マーケティングミックス(4Pの組み合わせ)
市場機会の分析とは、市場の環境を社内と社外の両方から見ることです。
マーケティング環境には、社内・組織内の要素と市場・競争業者・供給業者・流通業者および人口/政治・法律/経済・社会/文化などといった大きな外部の要因があります。
例えば、大規模小売企業の動向、消費者のライフスタイルの変化、少子高齢化、環境問題、先端技術の影響、素材段階の動向などが挙げられます。
マーケティングの4P
マーケティング学者マッカーシーが提唱した「マーケティングの4P(4P理論)」で検討するとよい。
4つのPとは、
- Product プロダクト(製品・商品)
- Price プライス(価格)
- Promotion プロモーション(促進)
- Place プレイス(場所・流通経路
それぞれの項目をもっと具体的にリサーチすることで、違いが明確になってきます。
製品
顧客が満足して購入してもらえる製品/商品・サービス、あるいはアイデアは何か。
価格
アイデア価値・付加価値などを考えた価格設定
プロモーション
例えば、プレミアム提供、値引き、フェアーなど、どのような販促活動にてマーケット活動を推進しているか。
流通経路
生産した商品が円滑に最終消費者の手に渡るまでの経路はどのうようになっているか。
リサーチを始める前に
- ショップを決める。
- 日時を決める。
- 頻度を決める。
- 誰が行うか決める。
- 適切な服装を準備する。
- リサーチ内容を項目別に決める・
- リサーチを行なうショップやブランドについて調べておく
- メモ帳とデジタルカメラを用意する
最後までご購読ありがとうございました。
ショップリサーチ、頑張って下さい!
投稿者プロフィール
- 大手アパレルメーカーで30年間勤務し、国内では営業・商品企画・事業企画・他社とのコラボレーションを推進する部門、そして約14年間で海外にて2カ国の法人社長を経験。その後、経営コンサルティング会社に転職し、アパレル以外のビジネスの知見を深め、現在は、コンサルティング会社を起業し、本業に加えファッション系の専門学校で教示している。アパレル業界を目指す全ての方々に実践的なノウハウを伝授したいと思っています。
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