台湾の歴史《これだけは知っておいて欲しい基礎知識》

最終更新日2024-03-29

台湾の歴史

史先住民族の時代

台湾は約6000年前から人が住んでいたとされ、これらはオーストロネシア語族に属する台湾先住民族の祖先と考えられています。彼らは独自の言語、文化、社会体制を持っていました。

外国勢力の進出について、

17世紀になると、ヨーロッパ列強の進出が始まります。

1624年、オランダは、西部に拠点を設立し、その後、1626年にはスペインも北部に拠点を築きました。しかし、1662年に明の遺臣（いしん）である鄭成功（ていけい）がオランダ人を追放し、台湾を自らの勢力下に置きました。

清の統治

1683年、鄭氏（ていし）の後を継いだ鄭経（ていけい）が清に降伏し、台湾は清の領土となりました。清の統治は、1895年まで続きました。

日本統治時代

1895年、下関条約により、台湾は日本に割譲され、日本の植民地となりました。日本統治時代は、1945年まで続き、この期間にインフラの近代化や教育制度の導入などが行われましたが、同時に日本化政策や抑圧もありました。

中華民国政府の統治

1945年、第二次世界大戦後、日本の降伏により台湾は中華民国の統治下に入りました。

1949年、国共内戦に敗れた国民党は、中国大陸から台湾に撤退し、以降、台湾を拠点に中華民国政府を維持しています。初期には、政治的抑圧や経済的混乱がありましたが、次第に経済発展と民主化が進みました。

1987年、 戒厳令が解除され、政治の自由化、民主化が進み始めました。1990年代には、直接選挙による総統選挙が実施されるようになりました。

現代

現在、台湾は、民主主義と経済の発展を遂げ、アジアの重要な経済体の一つとなっています。しかし、中国との関係は複雑で、国際社会での地位や将来的な統一・独立問題に関して、さまざまな意見や緊張が存在します。