日本のアパレルの海外進出

最終更新日2020-03-06

日本のアパレルの海外進出は東アジアからスタートするケースが多い。

その理由の代表的なものが「気候」です。

日本には、四季があり、気温に合わせて顧客の着る洋服の袖丈が長袖、半袖と変化し、薄手、厚手やニットやカットソーなど素材で調整します。

次に重要なものは「顧客の体型」です。

日本で売られている服は、日本人の体型に合わせて着心地が良くなるよう作られています。欧米人とアジアの方の標準の身長や体型が異なる場合が多く、アジアの国々でも差があり、日本人に合わせ作られた服が体に合わない場合も多いのです。

では、アパレルメーカーの海外事業で、どの国から進出すればよいかと考えた場合のマーケットを見てみましょう。

 

世界の人口

 

世界(196カ国)の人口は2020年の約77.9億人、約60%がアジア(48カ国)が占め、マーケット規模が大きいです。

 

地域名    人口

アジア        46.4億人

アフリカ   13.4億人

ラテンアメリカ6.5億人

ヨーロッパ            7.5億人

北アメリカ            3.7億人

オセアニア            0.4億人

 

アジア

 

アジアの中でもたくさんの国があり、6つのエリアに分けられます。その中で気候と顧客の体型が日本に近い国は、東アジアにあります。そのような理由で、日本のアパレルメーカーの海外進出は、東アジアから考えるケースが多いと思われます。

 

[東アジア]

 

中国(香港、マカオ)、日本、北朝鮮、韓国、モンゴル国、台湾

 

[東南アジア]

 

ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、

フィリピン、シンガポール、タイ王国、東ティモール、ベトナム

 

[北アジア]

 

ロシア、モンゴル国、カザフスタン

 

[南アジア]

 

アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、インド、イラン、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカ

 

[中央アジア]

 

カザフスタン共和国、キルギス共和国、タジキスタン共和国、

トルクメニスタン、ウズベキスタン共和国

 

[西アジア]

 

バーレーン王国、キプロス共和国、イラク共和国、イスラエル国 、

ヨルダン・ハシミテ王国、クウェート国、レバノン共和国、オマーン国、

カタール国、サウジアラビア王国、シリア・アラブ共和国、トルコ共和国

アラブ首長国連邦、パレスチナ自治区、イエメン共和国

 

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内容紹介

海外のアパレル事業では国によって気候も顧客体型も異なり、日本と同じアイテム・サイズでは売れません。
また組織作りや給与体制・商品企画開発から在庫の売り切り業務も違いがあります。
本書では台湾進出後、即成果に繋げることができるよう準備の段階で台湾と日本の違いや海外事業の軸となる考え方を解説しています。
また第5章「台湾アパレル事業を最短時間で軌道に乗せる8つのノウハウ」では、「組織作り」「優秀な人材の確保」「職場の規則」「商品開発」「商品調達」「販促活動」「店舗運営・管理」「ネット通販」について台湾事業で軌道に乗せるためのノウハウとして主な業務のキーワードをまとめています。

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投稿者プロフィール

Mr.Thanks
Mr.Thanks
大手アパレルメーカーで30年間勤務し、国内では営業・商品企画・事業企画・他社とのコラボレーションを推進する部門、そして約14年間で海外にて2カ国の法人社長を経験。その後、経営コンサルティング会社に転職し、アパレル以外のビジネスの知見を深め、現在は、コンサルティング会社を起業し、本業に加えファッション系の専門学校で教示している。アパレル業界を目指す全ての方々に実践的なノウハウを伝授したいと思っています。

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